kali LinuxはLinuxのディストリビューションのひとつです。
一般的にはカーリーリナックスと読みます。

 

Linuxのディストリビューションとは?

ディストリビューションとは英語的な意味としては、「流通」や「配布」と翻訳できますが、ここではLinuxが配布される形態のことを言います。

もともとLinuxという言葉は、本来、OSの中心となる「カーネル」のことを指します。カーネルとは、OSの機能の中でも最も基本的な部分であり、制御と資源管理を主に処理します。

実際はこのカーネルだけではコンピュータは動かず、様々なソフトウェアを組み合わせてようやく動くようになります。

一般的にその作業は普通のユーザにはとても難しく、時間や労力もかかってしまいます。

Linuxディストリビューションは、それぞれの利用目的に合うように、いろいろなソフトウェアを予め集めたひとつのかたまりです。

すぐに利用できるように、セッティングしてあります。そのため専門的な知識を持たなくとも、誰にでもある程度利用できるようになっています。

WindowsやMacOSのように、Linuxという名OSはひとつではありません。それぞれのディストリビューションは似ているようでも、中身はかなり別物です。

Linuxはオープンソースであるため、様々な種類のLinuxディストリビューションに分岐していった経緯があります。中には特定の目的に特化したディストリビューションも多数存在しており、いずれ、それらもご紹介できればと思っています。

kali Linuxの概要

kali Linuxは、それらディストリビューションの中でも「ペネトレーションテストに特化した」Linuxです。誤解を恐れずにいえば、「セキュリティ」面に特化したLinuxともいうことができると思います。

なお、公式サイトでは「Our Most Advanced Penetration Testing Distribution, Ever.」というキャッチコピーが掲げられています。

Nmap、Aircrack-ng、Wireshark、Metasploit Framework、Armitageといったセキュリティやデジタルフォレンジックに関するソフトウェアが標準でたくさんインストールされています。

そのため、利用の仕方により不正アクセス行為と判断される可能性ががありますので、きちんとしたモラルに乗っ取った使用が求められることに注意してください。

以前はBackTrack Linuxという有名なディストリビューションがあったのですが、ご存知の方はそれの後継版と捉えていただいて構いません。BackTrack の開発は既に終了しています。

2011年から開発が開始され、バージョン6に相当するリリースからブランドをkali linuxに変更しています。

(BackTrackは、何年もの間セキュリティ界であまりに有名だったため、ブランドの切替には苦労したようです。またこの変更に合わせて、Ubuntu ベースからDebianベースに変更されています。内部的にも大きな変更に踏み切ったといえるでしょう。)

主に開発を行ったのは、セキュリティ関連の仕事をしていたAharoni氏で、クライアントのシステムにソフトウエアをインストールせずに使えるセキュリティツールの必要性を感じて作り上げたそうです。

なお、kaliとはヒンズー教の神(破壊神)のことを意味します。
何ともセキュリティにふさわしい?名称ですね。