最近、バイモーダルという言葉を耳にする機会が増えています。元々は、「二つの流儀」といった意味合いの言葉ですが、ITの世界では、そこから転じて、攻めのITと守りのITなどという言い方をします。

これまでは開発の現場において、安全性を重視して、ウォーターフォール型の開発手法がよく採用されていました。これは守りのITの典型的な例といえるでしょう。

現在では、この守りの部分だけではなく、攻めの部分が重要視されているのです。

コンサルティング企業のガートナーでは、情報処理に利用するシステムを「モード1」と「モード2」に分類しています。

モード1は、安定性、確実性を重視するシステムで、一般的に高い満足度を得ることができますが、そのぶんコストは高くなる傾向にあります。人事や会計、基幹系業務のシステムをイメージすればよいでょう。守りのITといえます。

一方モード2は、企業の競争力強化を目的にするシステムで、何よりも素早さと低コスト性が求められます。こちらは攻めのITといえるでしょう。

このモード1とモード2では、求められるエンジニアリングのスキルは異なりますが、どちらか一方だけでは情報システムを用いたビジネスは成り立ちません。両方必要なのです。

この両輪を連携させながら新しいサービスを考えだしたり、守りのシステムではコストを落としたり、攻めのシステムではアジャイル開発といった手法を用いながら、変化し続けるシステムを構築することが、今求められているといえます。それがバイモーダルの考えが浸透してきている理由なのです。