今回からしばらくの間、「事業継続計画」について解説をしていきます。具体的な計画の作成方法についても言及していきますが、その前に用語を整理しておきましょう。似たような言葉として、「災害時復旧計画」というものもあります。これらは一部包含関係にあるものもありますが、意味合いは異なる言葉です。

事業継続計画とは?

Business Continuty Planを翻訳した言葉で、よくBCPと略記されます。3.11の東日本大震災発生以来、耳にされる機械の多い言葉ではないでしょうか。

BCPは組織が緊急事態の発生に際して、「クリティカルな組織の機能を、許容範囲を超える遅延を伴わずに維持するための方法」を記述した計画文書の事です。漠然とした考え方のみではなく、具体的に取るべき措置を詳細に記載したものでなくてはなりません。ここでいうクリティカルな機能とは、組織としてまず復旧させなくてはならないビジネスの機能のことです。

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現実的な問題として、あらゆるリスクを全て排除することは不可能であることをまず念頭におきます。その上で、現実的な復旧計画を考えるということが極めて重要な行為になります。

BCPを作成しておくと、有事に業務の中断やデータの欠損が発生した際の影響度を特定することができます。この講座の序盤に、情報セキュリティの三原則について解説しましたが、そのうちの「可用性」を維持するための仕組みづくりになります。

インフラなど社会的に重要な業務は、法や規制を満たすサービス提供を行い続けなくてはならないものもあります。その場合、これらを満たすように計画を立てることが必要になってきます。

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