セキュリティ基礎力の全体的な向上に最適

今回ご紹介したいのはセキュリティ分野から結城浩氏が書かれた暗号技術入門3版秘密の国のアリスです。現在どんな開発を行うにもセキュリティ関連技術は必須しかしセキュリティ技術は数学的な考え方をそのベースにしており難解な部分が多いのも実情そんな方々のために暗号の概念といった基礎的な部分から公開鍵暗号やデジタル署名など具体的な技術にまで踏み込んで解説を行っております個別製品の使い方に関しては言及していませんがセキュリティ技術全般の基礎力の向上また情報処理技術者試験の情報セキュリティスペシャリスト受験するための基礎固めとして最適な本です

次にこの本のおおよその内容を章に沿って解説していきます

一部 暗号歴史上の暗号対称暗号共通鍵暗号ブロック暗号のモード公開鍵暗号ハイブリッド暗号システム

一部では暗号の歴史から現在主流の暗号化方式までを豊富な図式とともに解説しています暗号の歴史は古くギリシャやローマが栄えていた頃の話から始まりますその当時どのような暗号が使われていたのかという話から二次世界大戦中にドイツ軍が使用していたエニグマ暗号までを興味深く紹介その後は共通鍵暗号や公開鍵暗号について図式を多用しながら具体的は仕組みと違いなどを詳しく説明しています

二部 認証 一方向ハッシュ関数 メッセージ認証コード デジタル署名 証明書

二部では一部で学んだ技術を元に実際に暗号を活用するシーンではどのように使われているのかを解説していますファイルの正当性を保証するハッシュ関数メールなどで差出人や受取人が正当な人間であることを確認するためのデジタル署名サーバーとクライアントがそれぞれに正当性を証明しあう証明書の説明などを行っています

三部 乱数応用技術    乱数  PGP  SSL/TLS  暗号技術と現実社会

最後の三部では暗号関連技術を実際の製品に実装した例を紹介しています主に電子メールの暗号化に用いるPGPウェブサーバとクライアント機の間で安全な通信を実現するSSL/TLSなどについて詳しい説明がなされています以上駆け足でご紹介しましたが製品によらない暗号技術を学びたい方にとって最適な教材ではないかと思っています

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